【研修報告】二葉幼稚園

新年度でバタバタとしている人も多いこの時期。

一番バタバタしているであろう
4月1日エイプリルフールの日。
冗談ではなく、本気でチームの研修を実施してきました。

私達は、普段自然体験も提供しているので
幼稚園や保育園の先生達と接する機会が多く
そこからチームや組織のあり方について相談されることもあります。

今回は、新入社員も新しく入って
ここからチームとしていいスタートを切りたい!!
という幼稚園からのオーダーで研修を実施してきました。












頭で「理解する」ではなく
体で「感じる」「気づく」を大切にした研修でした。
動いて楽しいアクティビティの実施と丁寧なふりかえりで
それぞれの学びを持ち帰っていただきました。






















今回の研修の中で扱った要素の1つとして
「主体的」であることの大切さについて触れました。


新入社員として新しい会社に入ると

新人はこれをやりなさい
今のうちにあれをやっておいたほうが良いよ
これは今のうちに覚えておいたほうがいい
あなたは〇〇に見えるからこれやっておいて

などなど、周りからたくさんはたらきかけられ、いつの間にか忙しくなり
ふと気づくと、自分がいったい何をしたかったのかわからなくなることがあります。

しかし、自分が主体的に選んだのか、人の意見によって選んだのかでは、
同じ行動だとしても、そこから生まれる結果には大きな違いがあります。

こんなグラフがあります。
「DoBeクロス」




横軸が何をするのかの「Doing」
縦軸がどうあるのかの「Being」
の軸です。

例えば、世間的に優秀だと言われている大学に受かる為に
積極的に勉強している学生がいたとします。
その学生は、積極的に勉強してはいるんですが

母親に褒められたいから
父親に認められたいから
世間的に一流大学に入っておいた方がいいから

など、行動の源泉が
自分ではない誰か、もしくは何かの為にあり
〇〇のために、〇〇しなければ!!
という状態なのだとしたら
それは少し不健全な心の状態におちいる可能性があります。

同じように「積極的に勉強する」
という行動でも。
将来たくさんの子供たちの命を救う為に医者になりたい!!
と、本当に自分がそう思って勉強をしている状態では、
同じ「積極的に勉強する」という行動でも、
どうあるのか、つまり「Being」の状態が違います。

その「Being」の違いは、同じ行動から導かれる結果に
大きな違いを生むと考えられます。

常に、「DoBeクロス」の右上の状態でいなければならないというわけではありませんが、
自分が主体的に、自分自身の行動を選択していく。ということが大事にされていないと
いつのまにか自分がやっていることに何の意味があり、本当に自分がやりたいことって何だったのだろうか、と本来の自分を見失ってしまう可能性があります。

世間的な役割の中で
場合によっては「DoBeクロス」の右下になったり、もしくは左上になったりすることもあると思います。
ただし、こうゆう状態がある。ということを知っているだけで、日々の行動の選択権を自分が握っているんだ!!ということを意識することができます。


主体的であるということは
誰かのせいにできず、自分で責任を負うということです。
そこにはある種の覚悟や情熱がその人の行動に伴い
そこから生み出されるエネルギーは、今までになかったものを生み出す可能性を秘めています。

主体的な行動から生まれる何か。
そんな主体的な行動で溢れている職場を想像すると
ワクワクしますね。


研修実施後に
すぐに園長先生からうれしいお知らせがありました。
「今までよりも皆が声を掛け合っている」
「何か声をあげやすい雰囲気になった」
さっそく研修の効果が生まれてきてうれしい。
と。

その声を聞いて、自分たちもうれしくなりました。

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