【研修報告】ネイチャー・ダイアログ~企業編~無料体験会 @ 五頭山麓

2021年10月、自然の中での体験型企業研修「ネイチャー・ダイアログ~企業編~」の無料体験会を行いました。2日間、8人の方にお越しいただきました。アンケートのご協力を含め、ありがとうございました! 今回の報告は終了後のアンケートの回答を中心に進めていきます!

▼まずは1分間の映像で概要をご紹介
今回は許可を得て撮影もさせていただきましたので、まずは1分間にまとめた映像でネイチャー・ダイアログ体験会の様子をご覧ください。


▼ネイチャーダイアログ~企業編~とは?
ネイチャー・ダイアログは、森や沢などの自然の中での「体験→対話→議論」を通して、感情や感覚といった目には見えない現実を共有し「関係の質」を高めることで、チームのクリエイティビティを高め(思考の質+行動の質の向上)、継続的な成果の創出(結果の質の向上)を目指す研修です。メンバーが生き生きと働けること=「個人の幸せ」が、チームの生産性向上=「組織の幸せ」につながることを目指す、体験型の企業研修です。詳細
の説明はこちらのページをご覧ください。

  → https://tsunalabo.blogspot.com/2021/11/blog-post_6.html

今回は体験会という性質上、それぞれ違う組織からの参加であり共通の目的を持つことができない中での実施のため、「議論」を行う前段階、「体験」→「対話」までのステップを実施しました。自然や他者とのふれあいの中で、思考優位のいつもと異なる思考の広がりや深まりが得られるか? 新しい価値観や気づきが生まれるか?ということを当日のねらいとしました。

▼具体的なスケジュール(10時開始~16時終了)
 オリエンテーション
 今回は五頭山麓の美しいフィールドに、タープを張ってベースをつくりました。
 焚き火を囲み温かい飲み物を飲みながら、研修の趣旨やねらいなどを説明。

 チェックイン
 はじめて会った参加者の方も多く、一人ずつこの場にチェックイン。

 森での活動
 思考優位の状態から感覚を開いていくために、いくつかの小アクティビティを用意。
 映像にもあったように、フィールド内で自然物を探したり、いつもと異なる視点で
 自然を眺めながら次の活動へ。

 沢での活動
 五頭山麓のすばらしさのひとつがきれいな沢。足を水にひたし岩の上を素足で歩くことで
 徐々に感覚は開かれていきます。ここでも短時間で効果をあげられる仕掛けをいくつか
 用意しながら活動を行い、最後に自分自身の感覚や感情を「絵」にして共有。

 対話(焚き火ダイアログ)
 主体性が大きなテーマであるネイチャー・ダイアログ。今回はそれぞれ異なる組織からの
 ご参加なので、全員で対話するテーマ決めから実施。ここでも小さな声や、声なき声を
 拾う仕掛けを用意しながらテーマを決定。それぞれ掲げたテーマが絶妙に
 からみあいながら、それぞれの気づきや発想が広がっていきました。

 チェックアウト
 ネイチャー・ダイアログ全体の場づくりの意図開きの時間もとりながら、無事終了。



▼参加者の満足度や、研修効果はどうだったか?

①満足度は?  ※回答者6人、5段階評価
 3人が最高評価(5:大変満足)
 3人が高評価(4:満足)

②研修に主体的に参加できたか?
 4人が最高評価(5:大変主体的に参加できた)

③思考の深まりと広がりがあったか?
 2人が最高評価(5:深まりと広がりがあったとてもあった
 3人が高評価(4:深まりと広がりがあった)

<5段階評価>
 5:よくできた(最高評価)  4:できた(高評価)  
 3:どちらでもなかった    
2:できなかった     1:全然できなかった

数値面でみると、参加いただいたみなさんのほとんどが満足していただけたことがわかります。さらに研修に主体的に参加していただけたこと、思考の深まりと広がりがあったこともわかります。次からはいただいた声をもとに当日の参加者のみなさんの様子です。


▼いつもとは違う思考の広がりや深まりを生み出すもの
それまでのプロセスの積み重ねが、普段であれば自分の意見を表明しようという志向になるところ、他人の意見にも耳を傾けてみたいという意識に変わったことで、思考の広がりや深まりにつながったような気がする

ネイチャー・ダイアログでは、自然の中での体験と対話を通じて個人の思考を広げ深めることや、新しい価値観を得ること、新しい納得解を全員でつくっていくことを、大きな目的としています。普段はあまり他人の意見に耳を傾けない方が今回そのような意識に変わったというのは、自然の中での体験や対話の積み重ねの効果であることは間違いないと思います。いつもはそうではないと正直にお伝えいただけたことがありがたく、自分自身を振り返っても、いろいろな組織の様子を見ても他者に耳を傾けようとしないこういう状態はよく起こっていることだと感じます。どんな組織もコミュニティも、他者の声に耳を傾けようと思うだけでだいぶ状況は変わると思っているのですが、今回のネイチャー・ダイアログの体験を通してそれが得られたという言葉はとてもうれしいですね。


▼自然の中に入る効果(可能性&限界)
現実世界で常に抱えている緊張感・忙殺感が完全には消えずに、それでいて自然の中でリラックスしてある種の充足感や感覚の開きを感じている自分がいて、その混在ぶりが不思議な感覚だった

自然の中に入りさえすれば解放される!というわけではないことが、このコメントからわかります。明らかに自然の中に入った充足感もあるが、現実世界の感覚も同居していることを感じられるのは、単にリラックスすることを目的としているわけではない企業の研修の場としてはむしろよいことなのかもしれません。この方以外にも思考から離れることの難しさをあげていただいた方は多くいました。それでも多くの人に自然の中に入ることによる効果を実際感じていただけたことは、ネイチャー・ダイアログの価値だと言えます。


▼プロセス設計の重要性
最初のオリエンテーションや「同じもの探し勝負」のアクティビティが意外に効果的だと感じていて、あれがあることでこのネイチャー・ダイアログに参加しようという参加者側の「心のアイドリング」ができたように感じる
後半のダイアログに望む姿勢をつくったのは、前段のネイチャー部分での舞台装置やプロセスがその姿勢を導出したような気がする

できれば自然の中で2泊3日くらい過ごしたい。そうすればこんな目的もあんな効果も期待できる…とは思うものの、現実の仕事を考えるとなかなか時間が確保できないという声はよく聞きます。今回は10時から16時という6時間の時間だったので、多くの企業様で確保できるぎりぎりの時間であったと思います。そうやって確保された貴重な時間をどう効果的に活用するかが私たちには求められています。今回も短い時間であることを理由にせず、様々な仕掛けや工夫を用意しましたが、ここでご指摘いただいた自然物の「同じもの探し勝負」も、研修の導入段階での重要なアクティビティでした。お昼ごはんを食べながら行った「サイコロトーク」も初めてやってみましたがとても効果的であったと感じています。ただこれら事前に想定しているアクティビティも当日の様子を見ながら臨機応変に組み換えを行っています。自然の中では思わぬハプニングが起きます。今回はニホンザルの群れがやってくるハプニングがありましたが、そのような自然現象もうまく活かしながら時間を調整し最大限の効果をあげることができるところに、私たちつなラボが提供するネイチャー・ダイアログの価値があると思っています。またこのような挑戦を続ける私たちファシリテーターの姿勢そのものが、研修全体の場や一人ひとりの参加者に大きな影響を与えるので、常に効果を最大化すべく挑戦的な取り組みをしていきたいと思っています。


▼感覚を開き、思考と感性のバランスをとる
五頭のあの場所にいる事でより感覚が開かれた状態になったのは確かです
沢の絵はやはり思考から離れるのに良かったと思います

ネイチャー・ダイアログの一番の核心は、自然の中で感覚を開くことで、思考優位な日常とは異なる状態に参加者を誘うことにあります。一口に自然の中で感覚を開くといってもさまざまな方法がありますし、海や川、山といったフィールドも様々です。ネイチャー・ダイアログ~企業編~を実施するために、私たちは様々なフィールドの開発を行いました。その結果新潟市周辺で最も適した場所が今回体験会を行った五頭山麓のフィールドです。体力がある人もない人もいる、男性も女性もいる、移動が長くなれば研修の時間が減ってしまう、突然の雷雨や防風でも安心して研修がおこなえなければならない…様々な要素を踏まえて私たちはネイチャー・ダイアログを提供しています。自然の中での活動に心配を抱く方もいると思いますが、ぜひ一度ご相談してみてください。参加するみなさんに合わせた環境、アクティビティを設定し、最適なプランをご提案させていただきます(もちろんよりハードな設定も可能性です!)


▼神は細部に宿る。場づくり・雰囲気づくりの大切さ

地味に重要なのはテントや焚火の上品な居心地よさ、ガイドのお二人の言動の雰囲気や飲食への配慮などのホスピタリティの高さが、参加者のモチベーション維持に(実は大きく)貢献していると感じました

私たちが努力している部分を認めていただけてとてもうれしい限りです。自然の中でのガイドも行ってきた私たちは初めて会う人とどうやって信頼関係を築けるかということにとても気を遣っています。特に企業研修という場は期待感を持たれることもあれば、まったくその逆に抵抗感や不満感を高く持たれて来る場合もあります(忙しい仕事の時間を奪われるのでいかしかたない部分はあります)。そんな中でも私たちは常に、せっかく来ていただいたみなさんにここで得られる最大の効果を体感していただきたいと思っています。これをお読みのみなさんにも、ぜひ一度ネイチャー・ダイアログを体験していただき、これまでの研修にはない効果を感じていただきたいと思っています。


▼もし誰かにこの体験を伝えるとしたら…
自然との対話で開かれ
他者との対話から学び
自身との対話で気づく
新たな認識と思考

まさに私たちが提供したいことを別の言葉で表現していただいたと思った一言でした。VUCAと呼ばれるこれからの時代、企業で働く多くの人にとって、これまでの学びをある種手放しながら、新しい学びや気づきを得つづけていくことが求められると思います。そんな新しい学びを得るためには、いつもの環境を離れ、いつも使っている思考を離れて感覚を開き、いつもの仲間の違う面を見ながら、いつもと違う広がりと深まりのある対話や議論をしていくことが大切なのだと思います。ぜひご興味あるはお気軽にお問い合わせください。会社の状況や社員さんの状況をお聞きした上で、つなラボが提供できることをお伝えするプレコンサルを無料で行っています。まずは一度ご連絡ください!

→ お問い合わせはこちらからどうぞ https://wens.gr.jp/niigata/contact/index.html


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