【コラム】組織の成功循環モデルとつなラボが果たす役割

\組織の成功循環モデルとつなラボが果たす役割/

研修の目的は学ぶことではなく、現場でのメンバーの行動を変え、成果につなげることです。図のように、組織全体としてよりよい成果を出していく=「結果の質」の向上のためには、個人の「行動の質」や「思考の質」をあげることが必要です。これらの要素は密接につながりあっており、好循環にもなれば悪循環にもなります。そしてこの図が示している重要なことは、「思考の質」をあげるにはチームの「関係の質」をあげることが不可欠だということです。逆に言うと、メンバーひとり一人がどんなに「思考の質」と「行動の質」を変えても、チームの「関係の質」が変わらなければ、継続的な「結果の質」の向上=成果はのぞめないのです。

「関係の質」があがった状態とは、単に仲が良いという意味ではなく、心理的安全性が確保され本音で話し合える状態のことです。メンバーがリスクをとった発言や言動をしても、対人関係上の亀裂が生じないので、メンバーはその個性を存分に発揮することができ、結果的にチームに多様性が確保されると言うこともできます。しかし個性は違いです。メンバーそれぞれの多様な感覚や感情、異なる価値観=違いは、しっかり環境を整えないとぶつかりあいお互いを否定し合い、対立がより激化してしまうこともあります。

私たちつなラボは、このようなぶつかり合い対立してしまいそうな現場に入り、安心安全な「対話」の場を生み出します。「対話」は持続的に成長する組織をつくる上で欠かせないステップです。「対話」はお互いの価値観や背景を理解し合う話し合いのステップで、メンバーが自分の仕事に主体性を持ち、チームを自分事としてとらえていく上で重要なステップでもあります。議論を対話レベルに深めることができると、お互いの違いを対立要因ではなく資源として活用しながら、一段高いレベルの解決策を導くことができるようになります。このような本音の「対話」を経ることで組織は空気を読んで遠慮しあっているグループから、メンバーそれぞれの強みを生かしたチームへと進化していくのです。

組織の状況に応じて異なりますが、本音の「対話」を実現するには、ある程度事前に関係の質を高めておく必要がありますし、対話の後には持続的に成長していくチームになるための仕組みをつくることが必要です。つなラボではこの一連の流れを総合的にサポートしています。「チームビルディング」では、共通体験を通じた学びあいによって、チーム内で共通の言語を共有します。このような関係性をベースにメンバーが本音でチームの課題を語り合う「対話」の場をつくり、チームの未来を自分事として話し合い目標やビジョンを決めていく「自分たちの未来づくり」と、継続的な成長を仕組化するステップまでをトータルでサポートしています。この一連の流れはまさに「組織の成功循環モデル」と一致するものです。

組織の状況は置かれている外部環境や、それまでに培ってきた文化や風土といった内部環境によってそれぞれに異なります。興味を持っていただいた方は、まずお気軽にご相談ください。貴社の成長をともにサポートさせていただける日を楽しみにしています。


次回「組織のチーム力アップと個人の能力アップ」につづく…


つなラボHP:https://wens.gr.jp/niigata/


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