【プログラム報告】新潟トークベース♯19「平等」ってなんだろう?

前回はコロナのためオンラインでの開催となった新潟トークベース。今回はなんとかリアルで開催できました。

今回のテーマは、「平等」ってなんだろう?

スピーカーは、関 久美子さん。関さんの物語りから対話はどんどん深くなっていきました。頭も心もぐるぐるぐる回りながら深まっていくような、不思議な対話の時間になりました。グラフィックも本当にぐるぐるしています。見てもわかりやすくないところで、この不思議なぐるぐる感と対話の深まりを感じていただければ!(笑)



関さんは青稜大学短期大学部でコミュニケーション論を教える大学教員をされていますが、実はコミュニケーションはそんなに得意じゃないというお話が最初にあって少しびっくり。でもそのコミュニケーションに対する苦手意識が変わってきたのが、ヒューマンライブラリーとの出会いからだったと言います。

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ヒューマンライブラリー(human library)は、障がい者社会的マイノリティを抱える人に対する偏見を減らし、相互理解を深めることを目的とした試み。「ヒューマンライブラリー」は、『人を本に見立てて読者に貸し出す図書館』という意味で[1]、『読者(参加者)』と『本(障害者やマイノリティを持つ人)』とが一対一で対話をする。「リビングライブラリー」とも呼ばれる。

2000年ロスキルド・フェスティバルの一企画としてデンマークで行われたのが始まり[2][1]。当初は「暴力廃絶」を目的としており、イベントのブースの一角として始まったのが最初。それ以降、北欧、北米、オーストラリアなどでも開催されるようになった。アジアでは日本以外にマレーシアやタイなどでも開催されている。2018年の時点で世界90か国以上でヒューマンライブラリーのイベントが開催されている[3]

※出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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雑多な背景をもつ「本」の人達の話を聞き、「これが社会の縮図だ」という気づきを得て、ヒューマンライブラリーの活動を深めていく中で、「なんでこんなに不平等なんだろう」と感じたり、「自分の持っている偏見」や「自分の持っている特権」について考えていくことになりました。自分の持っている特権は気づきにくいというお話から今日のテーマ、「特権を持っている私達に、平等に考えることなんでできるのだろうか?」「平等ってなんだろう?」「その人が抱える本当のつらさや生きづらさを理解することはできるのだろうか?」へとつながっていきました。



ここからは少人数に分かれての対話の時間。答えのない問いをみんなの体験や感情を共有しながら少しずつ深めていきました。その後の全体対話を含めて出てきた内容を少しご紹介すると・・・

□常識とか普通という言葉には、それぞれの世界観が大切にされないカンジがする
□自分の苦手なことを開示したことでとても楽になった
□鼻から全部開示すれば楽だけど、開示にはストレスもいるよね
□同じように理解はできないかもしれないけど、あるものは認めたい、わかりたい
□自分のことも放っておかれたいし、人のことも放っておきたい
□知らないことが不安だし偏見が生まれる。違いをわかろうとすることが大事

そしてこの対話の間ずっとスライドに投影されていたのがこちらの1枚で、一人の参加者の方が「平等」っていうものを考えるときに、このスライドにかかれていることがヒントになるのでは?という話があり、確かに!そうだ~と感じました。


終了後のチェックアウトの時間が完全に終わったのは、予定時間を45分もオーバーした21:30 。まるで第2部があったかのような濃くて深い対話の時間になりました。ぼく自身も答えは見つからないだろうと思っていましたが、方向性のようなものさえもなかなか見えてこない対話の時間にじっくりひたることができました! 関さん、ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました~!

今回はあらためて直接人に会ってお話することの価値を感じた時間でした。次回日程はまだ未定ですが、必ずやりますのでお楽しみに~!


遠藤あきら

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