新潟は梅雨があけ、一気に暑くなってきましたね。
山好きの自分としては、梅雨が明けると
どこの山に登ろうかワクワクしはじめます。
さて、そんな梅雨明け前の時期に
ゆめのき学園さんのひまわりクラブの研修を担当させていただきました。
ゆめのき学園さんの理念は
共感する部分がとても多く、事前ヒアリングや、研修内容を決める上でも
自然な形で、共通理解を持ちながら話を進めることができました。
ゆめのき学園ひまわりクラブの大切にしていることを引用すると
・学校とお家のちょうどまんなか、ホッとできる場所
・みんなのルールは、みんなで決めます
・自分で考え、選び、未来を創るチカラ
・"先生"は必要な時だけ
・ゆめのき学園だけの通貨をつくります
などなど。
管理するのではなく
子ども達の主体性に寄り添った形での保育を心がけていることが
とてもよく伝わってきます。
今回は、そんなゆめのき学園のひまわりクラブ3クラブが一堂に集まり
それぞれのチームについて向き合いたい、といった要望で、場を持つことになりました。
普段は常に子どもたちがいる環境である為、平日の開催は難しく、
休日に都合をつけて集まっていただくことになりました。
それぞれに家庭や事情がある中で、そこまでしていただいたことに本当に感謝です。
また、それだけ真剣にチームについて考えていることが伝わってきて、うれしくなります。
つなラボの研修としては
・代表とのプレコンサルティング
・各クラブ長からのヒアリング
・各メンバーからのアンケート集計
などを実施しつつ
当日の研修メニューを調整して当日へとのぞみました。
研修当日は午前10時~16時半までの丸一日を使った研修。
午前中は安心感を育む時間として
① オリエンテーション
② チェックイン
③ チームで取り組むゲーム
④ 価値観の違いのワーク
⑤ テーマの決まった対話
を実施。
①オリエンテーションにて今日の場への臨み方を共有
・「こども」たちの為には、まず「自分達」からはじめる
・「同じ」ではなく、「違う」からはじめる
・外にある「正解」ではなく、「私」からはじめる
こんなところを大切にしながら、今日は一日進めていくことを確認しました。
② グループごとにチェックイン
それぞれが今持っている感情を、チームで共有します。
互いの状況や今の気持ちを知ることで、今日の互いの関わり方も変わってきます。
そして、場としての安心感が少しづつ育まれていき、それが心理的安全性につながっていきます。
③ チームでゲームに取り組む
少し遊びも交えながらチームとしての一体感を育んでいきます。
普段それぞれで活動していると、一緒に何かに取り組むということも少なくなり、力を合わせることを忘れてしまいがちになってしまいます。
だからこそ、遊びを、楽しみながら、一緒に取り組む時間を大切にします。
④ 価値観の違いワーク
人は、「同じ」ものを見ていても「違う」ように捉えている。
そんな、人それぞれの捉え方の違いを体感してもらう時間です。
捉え方が違うゆえに対話することが大切であり、対話を繰り返すことでチームの関係の質が高まってくると考えています。
⑤ 対話の時間
それぞれが仕事をする上で大切にしていることを、小グループで対話し、チーム全員でシェアする時間です。
自分が大切にしていることを出し合うことは、いつもの会話とは違い少し勇気のいることですよね、そういった勇気のいる対話を積み上げることで、チームの一体感も高まってきます。
途中で
「価値観」「リーダーシップ」「対話」などについて
つなラボからの情報提供の時間をもちつつ、盛沢山の午前中の時間でした。
おいしい昼食をいただいた後の午後の時間は
チームの力を高める為に
⑥ 理念共有
⑦ チームで対話
⑧ チェックアウト
を実施。
⑥ ゆめのき学園代表のまきこ先生から理念共有
ホームページやパンフレットなどに理念は書いてあっても、それを代表から直接話を聞くのでは、伝わり方が違います。
理念は大事にしつつも、各チームのメンバーが動きやすいように、チームでのやり方は自分達で考えてもらっていいんだ。といった言葉が印象的でした。
⑦ チームで対話
今回集まった3チームは、各チームごとに抱えている課題や状況が違う為、一律に進めるのはそれぞれのチームにとって望ましくないと考えました。その為、各チームが今ここで話し合っておきたいことを自分達で決め、対話する時間になりました。
・具体的なことがどんどん進むチーム
・解決策まではたどりつかなかったが、課題を握り合うところまではいけたチーム
・それぞれが今感じていることを出し合い共有することができたチーム
など、それぞれのチームで状況が大きく異なりました。
何が良くて、何が悪いではなく。
今の自分達のチームはこういう状況だという「今ここ」を感じで、その上で一人一人が何に取り組み、チームとしてどんなことに向き合っていくのか。
それが大切なことだと思っています。
一般的な研修だと、決まった時間の中で、決まったテーマについて、どんな状況のチームだとしてもそのテーマに向き合い、ある一定の決まった成果を出そうとすると思います。
今回に関しても、私たちがファシリテーターとしてぐいぐい場を促進していたとしたら、もっと話し合いが進み具体的な解決策も生まれたかもしれませんが、それでは私たちがいなくては物事が進まなくなってしまいます。
今回の時間の中で、思ったことが話せなかった、しっかり話しきれなかった、思っていることを口に出すことができなかった。などなど、いろいろと悔いの残る人もいたと思います。
ただ、それが今のチームの状態であり自分自身の状態です。この状態を認識して、チームとして何に取り組んでいくのか、メンバーで協力しながら少しづつでも歩んでいっていただけるとうれしいです。そして、今回関わらせてもらった皆さんであれば、それができると信じています。
チームでの対話時間を終え、明日から「私」が取り組みたいと思っていることを紙に書いて歩き回りながらシェアしました。
今日はチームについて向き合った時間でしたが、まずは「私」からはじめるしかありません。なので、こういった個人の「決意」や「意思」が、チームを変えていく大きなきっかけになっていくと信じています。
⑧ チェックアウト
今日一日を過ごしてみて、今どう感じているのかをチームでシェアします。
同じ出来事を経験したはずなのに、感じ方は人それぞれ。
そういった違いを当たり前に許容できるチームだと、子供達ものびのびと育っていきそうですよね。
今回は1日という長丁場に
最後まで真剣に向き合っていただいてありがとうございました。
人はすぐに成果を求めがちですが、人ってそんなにすぐには変われないです。
今回の研修で何かが急激に変化するということではないと思っています。
今のチームの状態が見え、それぞれの心の中で何かが動き出し、それをチームでサポートできるような関係に少しづつでも向かっていっていただけると、それが大きな変化につながっていくと思います。
ゆめのき学園さん
今回は、このような場に協力させていただいて
ありがとうございました。
最後に、個人でも参加できる対話イベントのお知らせです。
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新潟トークベース#20
~趣味がない人、好きなものかがない人、どうやって生活を楽しんでいますか?~
人の物語りに耳を傾け、自分の言葉で対話し、多様な価値観に触れ、人としての成長を支援する場です。お気軽にご参加下さい。
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またこういった研修のように
・チームや組織について本質的に向き合いたい方
・アウトドアでの研修やチームの関係性に興味のあるかた
・対話的文化を組織の中に育んでいきたいと思っている方
以下よりお問い合わせください。
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お問い合わせ
つなラボ(小原・遠藤)
TEL:025-747-7293
MAIL:info-n@wens.gr.jp
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小原けにー
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