【研修報告】国際自然環境アウトドア専門学校での「環境教育」の授業


内発的動機のエネルギーはすごい!

そんなことを感じさせられた
国際自然環境アウトドア専門学校の授業が
10月からはじまり、約4か月間の期間を終え終了しました。



後期の授業のテーマは「環境教育」

環境教育と聞いて
多くの学生達がイメージするのは
自然環境の問題や課題を伝えること。

今の学生世代だと
環境のことって考えることが当たり前で
環境問題とかSDGsとか
本当に煩わしいくらいよく耳にしている。

学校や社会に無理やり押し付けられて
「やらなければならないこと」
になっている印象。


でも、できれば
「自分が大好きなものを大切にしたい!」
とか
「自分を生かしてくれているこの自然と共に生きていきたい!」
という、
「想い」や「願い」をスタートに
活動をして欲しいとずっと思っていました。

でも、限られた時間の関わりの中では
その内容を扱うのが難しかったのが今まででした。



だから、今回の環境教育の授業においては
知識や情報、スキルなどはあまり扱わず

あなたはどんな環境の中で育ってきたの?
あなたは何に生かされているの?
あなたはどんな未来をのぞんでいるの?
あなたは、何を大切にしていきたいの?
そんな本質的なことにゆっくりと、そして丁寧に向き合いました。

その本質的なことに向き合った先に
自分が大切にしたいものには、どんな課題があり
その為に自分はどんなアクションができるのか?を決定していく。
そんな丁寧なプロセスを
専門学校の教員の小野さんと一緒に考え
学生達に伴走しました。



慣れない活動や取り組みに
途中でモヤモヤすることもあったと思うし
自分自身のことがわからなくなる場面もあったかもしれないけど
最後まで一緒に取り組んでくれたことにとても感謝しています。

この環境教育の授業で
学べたことや得られたことは何なのかと問われると、
明確なものを答えるのは少し難しいかもしれません。

でも、彼らの内発的動機に触れた事で
ただ調べるだけではなく、主体的に動いてみる、わからないなりにやってみる
という、小さなアクションが生まれました。
どんな小さなことでも、自ら主体的に行動を起こしてみることは
自分自身の自信になります。

そして、その主体的に起こした行動が
他の人を勇気づけ、周りに影響を与えていきます。

授業の中で
「自分ひとりができることなんてたかが知れている」
という意味合いの発言がありました。
自分もその通りだなと思います。

でも、人は他者に影響を与える力を持っています。
だから、主体的に始めた何かの行動が小さな渦となり
周りを巻き込んで大きな渦に変わっていく。
それが、社会を少しづつでも変えて行く力になるのではないかと思っています。
今は大きく見えているどんな取り組みも、最初は誰かのちょっとした小さなアクションだったはず。

でも、周りを巻き込んでいく為には
その人の「想い」や「願い」が
その行動と結びついている必要がある。

そう私が信じているからこそ
今回はそんな丁寧なプロセスを一緒に歩んできました。

小さな渦を、一つでも二つでも
彼らが創っていってくれることを願ってます。


最後の授業でみんなの発表を聞ききながら
彼らの小さな挑戦に
少しうるっときてしまう自分がいました。

こちらが本気で向き合えば答えてくれる。
今回も途中で不安になったりして揺れる自分がいましたが
最終的には、信じていいんだな~って思えた関わりでした。

この場に関わらせてもらえて
よかったです。

ありがとうございました。

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