【研修報告】国際情報大学チームビルディング授業

今年で4年目となった
新潟国際情報大学でチームビルディングの授業を先週末
実施させていただきました。

毎年ご依頼いただき本当に感謝です。
しかも、学生の方から開催して欲しいと声があがっているということで
とってもうれしいです。

今回のご依頼は
大学の中での国際交流ファシリテーター（https://faci.jp/kokusai/）の活動において、チームとしてワークショップを作ることに取り組んでいる中、チームメンバーの相互理解が深まり、関係性の質が高まるように、チームについて向き合う時間を持ちたいというオーダーでした。

今の彼らは、一つの目標に向かって動き出していく中で、まずは共通の目標を握り合う為にそれぞれが感じていることを出し合いきれておらず、互いの違いに直面しいきづまりを感じモヤモヤとしている状態だったりするのかな～と想像しています。

今年の授業の実施場所は上堰潟公園
公園全体を使い、フォトロゲイニングに近い競技をチームで実施し
それを学びに変える授業を実施しました。

授業当日は快晴！！
熱いくらいの天気でした。
授業の前に、メンバー全員が集まって昼食を食べていて、既にアイスブレイクは済んでいて、とってもアットホームな雰囲気でした。
屋外での活動は、場の持つ力がやっぱり違いますね。

オリエンテーションでは
皆に知っておいて欲しいチームについての考え方について情報提供。

この中で扱ったキーワードとしては
「心理的安全性」「共通の目的」「役割分担」「チームの形やあり方」「コミュニケーション」についてなどなど。なかなか濃い目の内容でした。

チェックインは紙を使いながら
自分の感情やチームにシェアしておきたいことをシェアします。
それほど抵抗感なく、みんな真剣に取り組んでいくれていました。

さて、ここから今日の活動の本格スタートです。
フォトロゲイニングをモチーフにした、大人版のオリエンテーリング。
各チームに地図を配り、ポイントを回って写真を撮ったり、ゲームをクリアしたり、クイズに答えたりしながら、ポイントを稼いでいきます。
ゲーム説明の後には自分と向き合うタイムです。
自分がこの時間でどんなことに取り組み、どんな役割を担うのか1人で考える時間。
それからチームで作戦タイム。チームとしての目的を決めます。
そして、ゲームスタート！

スタートの掛け声と共にさっそく動き出すチーム、円陣組んで声を出すチーム
それぞれのチームが自分達らしい行動を起こしていて見ていて楽しいです。
スタッフポイントで用意されているゲームをクリアして、もうゲームが終わったかのように喜んでいるチームもいました。笑
みんなチームとしてオリエンテーリングを楽しでくれていたように思います。

その後、ゲームの振り返り。
自分のこと、そしてお互いのことについて
このゲームの中で感じた事をチームでシェアします。
相手のいいところを相手に伝える、じんわりといい時間となりました。

その後は、自分達のチームは今後どんなことを大切にしていくのか。
そんなことを考える時間でした
それぞれがどこかにある正解ではなく「自分達にとって」ということを考えてくれていて、いい時間になりました。

最後は、この時間をそれぞれがどう感じたのかチーム内でシェアして
チェックアウトで終了です。

屋外での青空教室のような雰囲気でプログラムが進行しましたが
終始平和的な時間が流れていました。
この雰囲気が今日だけでなく明日からの活動でどう活かせるのか、そこが本当に大切な部分ですが、きっと彼らは今日のエッセンスを持って帰ってくれていると思います。

やはり、「屋外」で場を持つ意味は大きい！！と改めて感じました。
心の解放や対話的なコミュニケーションと自然との相性は相変わらずすごいな～と、しみじみ感じました。

そして、チームのことに向き合う時間って
怖さもあり、自分達だけではできないことも多いと思うので
だからこそ外部ファシリテーターが関わる意味があると思っています。
今回の時間が、彼らにとって意味のある時間になってくれたらうれしいです。

きっと学生達も、本当はこういう時間が必要なことはわかっているのかもしれないけど、どうやって向き合ったらいいのかわからなかったり、日々やることや決めなければならないことに追われていて、チームの関係性を育む為のコミュニケーションは重要度は高くても緊急度は低いと思われるので後回しにされる。
きっとそんな現状なんだろうなと思いました。
企業においても同じことが言えるのではないかと思います。
「木こりのジレンマ」の寓話を思い出しますね。

でも、こういった時間を日曜日も使いながら学生達の為に設けてくれている新潟国際情報大学には本当に感謝です。
そして、日曜日なのに誰も休まず最後まで集中して参加してくれて
感謝で心が温まった1日でした。

新潟国際情報大学の皆さん
今年もありがとうございました。